カボチャに高血圧改善の効果。
カボチャを食べると、高血圧を改善する効果が得られることが、弘前大学医学部付属脳神経血管病態研究施設の早狩誠・助教授らのラットを使った動物実験で分かった。カボチャが血圧上昇に関連した酵素活性を、強く阻害することを確認したもので、ヒトに必要なカボチャ摂取量は、一日五十グラム程度とみられる。早狩助教授は「身の回りにある食材の効能で、簡単に健康づくりにつながる。有効成分を特定し、健康食品への活用も目指したい」と話している。
研究は同施設の上野伸哉教授と、生化学第二講座の土田成紀教授との共同で行い、高血圧を発症している実験用ラットに一日当たり、生カボチャ七・五グラムを含んだ餌二十五グラムを与えた。
実験開始三日目で最高血圧が、カボチャを与えない対照群の二〇〇に対し、一七五ほどに下がった。一カ月近く食べさせたが、こうした効果は持続された。
早狩助教授は県警刑事部鑑識課の犯罪科学研究室研究員や、八戸赤十字病院薬剤師を経て、一九八二年に弘大助手となった。長年、血圧を上昇させる生体物質「アンジオテンシン2」を作り出す変換酵素(ACE)の研究に従事し、九八年ごろから、この酵素活性を阻害する食材を探した。
これまでサンマやアジ、イワシ、イカ、ホタテなど魚介類のほか、大豆、モヤシ、ニンニク、ショウガなどの抽出液で実験してきた。カボチャの活性阻害は、血圧降下を目的とした市販の特定保健飲料に匹敵し、生でなく、加熱したものでもほぼ同じ効果があった。
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