骨粗しょう症を予防・改善するための食事

骨粗しょう症を食事で治す

 丈夫な骨を作るのに、カルシウムが必要なのはよく知られています。成人の1日当たりのカルシウム所要量は600〜700mgです。しかし、更年期、老年期の骨密度の減少を抑えるためには、最低でも1日800mg以上のカルシウム摂取が必要です。カルシウムの吸収をよくするため、ビタミンDの多い食品を組み合わせましょう。カルシウムは1度に多く摂取するのではなく、3度の食事に小分けにして取ったほうが、より効果的に吸収されます。また骨破壊は夜間に促進されるので、夕食時にやや多めのカルシウムを摂取するとよいでしょう。
 カルシウム以外の栄養素として、破骨細胞の働きを抑制し、骨芽細胞を活性化させるビタミンKや亜鉛、カルシウムの吸収を促進させるビタミンD、骨を強くするマグネシウムなども有効です。
 ビタミンDはかつおやうなぎなどの魚類やきのこ類に、ビタミンKは緑黄色野菜や納豆などに、亜鉛はかきやレバー、マグネシウムはひじきや昆布などの藻類、大豆など豆類に含まれます。