高血圧症を予防・改善するための日常生活

日常生活の改善

 まず基本的な事項として、禁煙、お酒を飲みすぎない、ストレスを蓄積しないことが挙げられます。
 特に高血圧の方の喫煙は、脳卒中、心筋梗塞を起こす危険が、吸わない人の2〜3倍になると言われていることから、禁煙は絶対に取り組むべき事項です。
 このほか、高血圧の方の日常的に注意すべき点を以下にまとめます。ちょっとしたことで血圧が上昇し、脳卒中、心筋梗塞などの大きな事故に結びつくことが多いため、注意を要します。
 
1.十分な水分補給を心がける
血栓を防ぎ、脳梗塞、狭心症、心筋梗塞を予防するため、十分な水分補給に心がけましょう。睡眠中は汗をかいて水分不足になりがちなため、就寝時および起床時は、水分を補うようにしましょう。

2.急な温度変化による刺激は避ける
 血圧の上昇を避けるため、お風呂は40度以下のぬるめの湯、心臓の下ぐらいまで浸かるよう心がけましょう。入浴時間は、長くても10分程度、長湯はしないことです。
 また、冬の寒さも血圧を上昇させます。しっかりと防寒対策をして外へ出かけましょう。

3.トイレは我慢しない
 トイレの我慢は血圧を上昇させ、排尿と同時に血圧は急降下します。このように、血圧の大きな変化をもたらすトイレの我慢はしないよう心がけましょう。
 また、トイレでいきむのも血圧の上昇を招きます。便秘にならないよう、十分な水分補給、食物繊維の摂取を行いましょう。