動脈硬化の予防に、極度な肉類制限、菜食主義は良くない

極度な肉類制限、菜食主義は良くない

 コレステロールや動物性脂肪の摂取を極度に制限し、菜食主義を貫くのは、逆によくありません。コレステロールや脂肪の過剰摂取は良くないのですが、コレステロールは細胞膜やホルモンの材料として必要不可欠なものだからです。コレステロールの不足は、逆に血管を脆弱化させます。
 和食中心で肉類を食べる量が少なかった時代、日本では脳出血を起こす人が多かったのですが、これは、コレステロールの不足によって血管が弱り、そこに高血圧が加わったために脳の血管が破れてしまったためです。
 現在は、肉類を食べることが多くなったため、脳出血を起こす人は減りました。肉や卵はコレステロールを含むものの、良質なたんぱく質も多く含まれ、健康の維持には大事な食品です。
 このように、どの程度食べるかが重要であって、極端な偏食、食事制限は健康維持に逆効果をもたらすことがありますのでご注意を。