女性のがんの中では、患者数がトップを占めるがん、それが乳がんです。年々増加する傾向にあり、今後10年で5万人近くになると推測されています。乳がんの死亡率は他と比べて決して高くはなく、がんの中でも治る可能性が高いほうの部類に入ります。しかし、30~65歳までの若い年齢層では、死亡原因第1位なのです。乳がんの進行はゆっくりですが、移転しやすい特徴を持ちます。これが死亡率に影響していると言えます。
乳腺組織に発生するがんは大きく2つに分ける事ができます。
一つは母乳を作り出す腺房から発生するがんで少葉がんと呼ばれるものです。
もう一つは、母乳を乳口まで運ぶ乳管から発生する乳管がんです。
乳がんの約90%は後者の乳管内がんで、残りの10パーセントは少葉がんと、特殊型と呼ばれる稀ながんで占めています。
乳がんを放置しておくと、脇の下のリンパ節に転移し「がん細胞」が血液やリンパの流れに乗って、骨・肺・肝臓・脳など遠くの臓器に転移してしまいます。これを遠隔転移といいます。
がんの再発は、初回の手術から2~3年で起こるケースが多いのですが、乳がんの場合、5年や10年経過してからでも再発する特徴があります。一般的に、初回手術から再発までの期間が長いほうが延命効果が高いとされています。
また、再発が胸壁だけに限られている場合の手術後の5年生存率は30~50%と比較的良好です。 リンパ節などへ再発した場合は、がんが疑われる周辺組織も、リンパ節と一緒に全て切除します。 他の臓器への再発(遠隔転移)では骨転移が多いのですが、肺や肝臓などにも転移します。稀に脳転移も認められています。
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