発生する部位により、全く異なる子宮頚がんと子宮体がん

子宮がんとは?

 子宮がんは発生する部位によって、子宮頚がんと子宮体がんとの2つの種類があり、まったく異なる性質を持っています。
子宮頚がんは子宮がん全体の80〜90%を占め、子宮の膣に近い部分(子宮頚部)に発生します。子宮頚がんの症状は、おりものの異常や不正出血、性交時出血などありますが、がんが上皮内にとどまっている初期の頃は、無症状であることが多い病気です。最近では20歳代でかかる人も増えていますが、30歳代で増え始め、40〜50歳代に最も多くなるがんです。
 子宮体がんは、子宮の奥の子宮体部の内側を覆っている子宮内膜の粘膜に発生し、進行すると子宮の筋層や頚部などに広がっていきます。閉経後の50歳代に最も多く発生します。
 日本では圧倒的に子宮頸がんが多かったのですが、近年子宮体がんが増加してきています。