子宮ガンの原因として注目されているのがヒトパピローマウイルスの感染

子宮がんの主な原因

 子宮頚がんは、性感染症の原因ウイルスが関係していると考えられていますが、はっきりわかっていないのが現状です。
 子宮がんの原因で最も注目されているのが、ヒトパピローマウイルスの感染によるものです。性行為の対象ガが多い人には、感染している人が多いことが分かっています。この場合の"性行為の対象者が多い人”とは、相手の男性に対象者が多い場合も含みます。
 このほかの原因としては、(1)早婚や、かなり若い時期から性行為を始めた (2)早産・多産などの人はそうでない人よりリスクが高い、などが統計的にわかっています。
 ヒトパピローマウイルスとは、良性の腫瘍を作るウイルスの一種で、ある特定の種類が子宮がんの発生に深く関係しています。子宮頸がんの患者を調べてみると、90%以上の人から検出がされています。
ヒトパピローマウイルスは、性行為によって感染しますが、ほとんどは免疫によって数ヶ月程度で排除されます。ところが排除できなかった人のうちのさらに一部の人に、子宮頸がんを発症させていると考えられます。
 子宮体がんには、女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)が関係しています。妊娠・出産の経験がない人や無排卵の人はハイリスクといわれます。また、肥満や高コレステロール血症の人もホルモン分泌に影響するため、危険因子に数えられています。